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【スリランカ】「ストゥーティ(ありがとう)」、 受益者の方たちから感謝の声/洪水支援事業

「配布でもらったこの鍋をいつも料理に使っているわ。お米を炊いたり、カレーの具材を煮たりと色々使えるわ」。7月13日、洪水に見舞われたスリランカ西南部のカルタラ県ドダンゴダ地区。そう話してくれたのは、ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)が支援物資としてキッチン用品を提供した5人家族のお母さんです。

トッテゲワタ村に住むウィジェイシリさん
トッテゲワタ村に住むウィジェイシリさん

PWJは、5月末にスリランカで大雨による洪水やがけ崩れが起きたことを受け、緊急支援を開始。被災者の多くが生活用品を失ったカルタラ県とラトナプラ県で、キッチンセットと寝具セットの配布事業を展開しました。
モニタリング中のPWJスタッフ
モニタリング中のPWJスタッフ

配布したキッチンセットにはスリランカの主食である米を炊く大きな鍋、カレーを作るために必要な包丁、 鍋、大きなスプーン、家族5名用のお皿やスプーン、そして洗剤など23種類の台所用品が含まれています。
「このバケツの中は全部使えなくなったキッチン用品よ」と泥だらけの道具を見せてくれたのは、ドダンゴダ地区ウダワッタゴダ村のサラスさん。サラスさんによると、浸水の速度がゆっくりだったため、比較的多くの方が貴重品やペットなどを連れて避難することができたそうです。しかし、家財のほとんどがずぶ濡れになって使い物にならなくなってしまい、土砂も家の中に流れ込んできて掃除をするのにとても時間がかかった、と当時の状況を語ってくれました。
イブラゴダ・ジャスティンさん(67)にはマットレスを2つ提供しました。寝たきりのお母さんが 一つ、イブラゴダさんが1つ使っています。「今まで妻と息子と家族3人で小さい布団を共有していたのでやっとよく眠れるようになりました」と喜ぶ一方で、「小さなお店を15年間、家族で営んでいますが、洪水のせいでまだ再開できていません。少しずつですが、元の生活を取り戻しつつあります」と話し、PWJスタッフは洪水が現地に大きな爪痕を残したことを痛感しました。
嬉しそうにマットレスを広げるジャスティンさん
嬉しそうにマットレスを広げるジャスティンさん

「ストゥーティ」(現地のシンハラ語で、「長生きを」=「ありがとう」の意)と、インタビューを終えた後、話を伺った被災者たちからと感謝の言葉を頂きました。嬉しそうに語る姿に、支援の手ごたえも感じることができました。
ジャスティンさん一家とPWJスタッフ
ジャスティンさん一家とPWJスタッフ

この事業は7月末をもって終了したことをご報告させていただきます。ジャパン・プラットフォームからの助成金と皆様からのご寄付で運営されました。ご支援をありがとうございました。

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