「となりのトトロ」などのジブリ作品を巡回上映

　ピースウィンズ・ジャパン（PWJ）は4月7日から、東日本大震災の被災地で、避難所を巡回する映画キャラバンを行っています。
「被災地の子どもたちを楽しませたい」というPWJの要請にスタジオジブリがこたえ、ジブリ作品のDVDと映写機やスクリーンなどの機材一式を提供してくださいました。


　上映するのは、子どもたちに人気の「となりのトトロ」と「魔女の宅急便」。9日までに宮城県気仙沼市内の５カ所を回りました。
　8日に訪れた気仙沼高校では、被災者の方々が寝起きしている体育館のフロアに100インチの大型スクリーンを広げ、カーテンを閉めて即席の映画館に。前夜の強い余震で停電したため、持参した発電機を使っての上映となりました。
　スクリーンに映像が映し出されると、正面に陣取った子どもはもちろん、毛布の上で休んでいた大人も、時おり歓声を上げながら見入っていました。

　上映後には、キャラバンに参加しているジブリの方から、お土産として、トトロが描かれた色紙が一人ひとりに手渡されました。
　
　被災地では学校の再開に向けた準備が進められていますが、避難生活が長引き、子どもたちの心のケアが課題になっています。映画キャラバンは12日までに宮城県気仙沼市、岩手県陸前高田市の10か所で上映。今後はPWJが活動を続けている南三陸町、大船渡市にも巡回します。