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私たちの活動

【ウクライナ】心も、体も、温かな支援スペースを作りたい

2022年11月初旬、雪が降り、氷点下になることもあるモルドバの本格的な冬の到来に備えて、ピースウィンズは、ウクライナ避難民の支援センターに暖房器具を提供しました。
赤外線ヒーター2台を届けたのは、現地NGOモルドバ・フォー・ピース(Moldova for Peace)が運営する「モルドバ・フィルム物資配布センター」です。
 


ピースウィンズとモルドバ・フォー・ピースのスタッフ

提供した暖房器具(左右端)

 
同センターでは、ウクライナ危機開始以来、ウクライナから避難してきた人々に、「ケアパッケージ」を配っています。パッケージには、食料品、衛生用品キットなどがあり、必要に応じてベビー用品なども提供されます。
 
ここは毎週350世帯ものウクライナ避難民の人々が訪れています。その多くは、ウクライナから避難してきたばかりの家族で、難民登録を済ませたあと、月曜日から土曜日までの日中、必要な物資を受け取ることができます。
 
また、日曜日は、スタッフが物資の搬入や仕分けを行うなど、毎日忙しく稼働しています。
 


モルドバ・フィルム物資配布センター内の様子

 
このセンターは、名前の通り、以前は映画の撮影スペースとして使用されていたため、暖房設備が全くありませんでした。そのため、スタッフや物資を受け取りに来たウクライナ避難民の人々は、寒さに耐える他ない状況でした。
 
しかし、戦争の長期化やウクライナへの支援金の減少、世界的
なエネルギー価格高騰の影響も受け、暖房器具の導入はおろか、支援の継続すら危ぶまれていました。昨年は、一時的に食料品を提供できないこともあったそうですが、現在はセンター閉鎖の危機を乗り越え、何とか継続できています。
 
ピースウィンズの届けた大型の赤外線ヒーターは、スタッフと避難民の人が比較的長い時間を過ごす受付スペース(写真右の赤いテント内)に設置されました。
 


暖房器具の設置に見入る男の子とその家族
(ウクライナ南部オデーサからの避難)

 
本格的な冬の間、この赤外線ヒーターは大いに活用されています。体が冷えると、心も寒く感じることがあります。支援が必要な人も、支援をする人も、少しでも心と体を温めることができたら、と願います。
 
スタッフのナタリア・ラーミストリクさんは、次のように話してくれました。
「ウクライナの方々のために、たくさん協力していただき、ありがとうございます。
日本の皆さんからの温かな支援は、どのような状況や環境であっても、支援活動を続けていくモチベーションになります。」
 


ラーミストリクさん(右)

 
モルドバ・フォー・ピースのFacebookでも、この活動が紹介されています。
 

 
ウクライナ危機から一年が過ぎても戦争の終わりが見えません。
ピースウィンズは、今後もウクライナの人々への支援活動を継続していきます。
※この事業は、個人・法人の皆様のご支援を受け、地元モルドバの方々のご協力を得て実施しています。
引き続き皆様からのあたたかいご支援のほどよろしくお願いいたします。
 

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