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【ウクライナ】ウクライナ国内の「今の日常」に密着!〈Part.2〉戦時下でキーウ市民が食べていたのは、日本でも馴染み深いアレ

 
〈Part.1〉「電気が来たら真っ先に〇〇を充電!」に引き続き、Part.2をご紹介!
ピースウィンズのカメラマン近藤が、ロシアによるウクライナ侵攻から一年が経つ、戦時下のキーウでの日々の暮らしに密着しました。
今回密着をしたのは、ピースウィンズのキーウ事務所に勤めているウクライナ人スタッフのカタリーナさん。
戦時下のウクライナの人々がどんな食事をしているのか、、停電で「できなくなってしまうこと」とは 何かをレポートします。
 

 
カタリーナさんの家で手作りのお昼ご飯をいただきました。
健康に気を付けて自炊を心掛けているという彼女。グレチカと言われる穀物でチキンスープを作ってくれました。
このグレチカはウクライナ中で育っているそう。
「これに3ドル払うなんて。戦争前から値上がりはしていたけど、とにかく高すぎるのよ」
カタリーナさんがそう話すこの「グレチカ」、いったいどんな穀物なのか調べてみると、なんと日本でもなじみ深い「蕎麦」の実でした。ウクライナでは、蕎麦の実をオートミールのように朝食として食べたり、肉料理の付け合わせにもするそうです。2月のこの日の気温はマイナス1度。冷えた身体が温まるスープはとてもありがたかったです。
 

 
前回も電子ロックが使えなくなったり、スマホの充電ができなくなったりと、停電でできなくなってしまうことを教えてくれたカタリーナさん。停電で影響を受けることは、まだまだあるようです。それは「キャッシュレス化した買い物」「携帯電話の電波」でした。
ウクライナはキャッシュレス化が進んでいるため、あまり現金を持ち歩かないといいます。停電になってもスーパーは営業していますが、現金しか使えなくなり、ATMでお金もおろせなくなってしまうため困っているそうでした。
停電中は基地局のアンテナも影響受けるため、歩き回って携帯電話の電波を探しに行くことも多いそう。「近所に何故かアンテナの立つカフェがあるのよ」と言うカタリーナさん。そこが行きつけのカフェだそうです。
 

 
デザートにチーズパンケーキをいただきました。
乳製品は今でも普通に買えて、工場自体も稼働しているようです。
開戦当時は物流も止まり、物資が手に入りづらい時もあったようですが、この一年間、基本的に物は買えているそう。
「大勢が国外に避難したから、経営は厳しいと思うけど……でもみんなが精一杯働いて、生産して、売り買いしているのよ。私もこうやって生活を続けているし、それは彼らも一緒よ」と話しました。
生活を続けていくために、生産をはじめ、あらゆるものを止めない努力をそれぞれが続けている、と感じました。また、そうすることで心の正常性を保ったり、精神的にも安定するということがあるのかもしれません。
 

 
笑顔あふれる時間を過ごした最後に彼女は「ウクライナ人は楽しい事を探すのが好きなの。確かに今は辛いことも多いけど、それでも笑って暮らしたいじゃない?その気持ちが今の生活を支えているのよ」と話しました。
 
次回、笑顔で話していたカタリーナさんのまったく違う表情を目にして、キーウが「戦争と日常の狭間」にあることを実感することになりました。
 

 

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