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【シリア難民支援】シリア人道危機への対応で仮設小学校を建設―難民キャンプの子どもたちに学び舎を

世界各地で難民・避難民や被災者の支援を行っている特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン(以下PWJ、本部=広島県神石郡神石高原町、代表理事=大西健丞)は、シリアで激化する内戦を逃れてイラクに流入した難民支援の一環として、難民の子どもたちの学習環境を整えるため、現在イラク北部の4か所の難民キャンプにおいて、国連児童基金(UNICEF)と協働して小学校の仮設校舎の建設を行っています。
PWJは2012年11月にイラク北部クルド人自治区でシリア難民支援を開始し、これまで難民キャンプ内外で緊急食糧配布や雇用支援等を行ってきました。今年の8月15日以降、さらに多数の難民が国境を越えて避難しています。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)とUNICEFによると、難民の半数は18歳未満の子どもで、就学年齢にある子どもたちの多くが学校教育を受けられない深刻な状況が続いています。現在、一部の難民キャンプでは、急遽設置されたテントの中で授業が行われていますが、テントでは十分なスペースが確保できず、間もなく訪れる冬の厳しい寒さをしのぐのは困難です。
PWJがUNICEFと協働して建設を進めている仮設の小学校は、コンクリートの基礎の上にプレハブ教室を設置するもので、トイレを含む衛生設備と、屋外のレクリエーションスペースを備えており、子どもたちが安心して勉強や運動ができる環境を提供することができます。
現在小学校が建設されているキャンプの一つであるアルビル州のカウルグスク(Kawergosk)難民キャンプに、3人の子どもたちと避難してきた女性は、「シリアでは3人とも、とても成績が良かった。この避難生活が子どもたちにとって空白の期間にならないように、なんとか勉強を続けさせてあげたい。テントの教室で授業が受けられているが、これから寒くなる冬を前にプレハブの校舎ができるのはよかった」と話しています。
今後もPWJは、現地政府や国際機関などと協力し、未来を担うシリア難民の子どもたちが安全な環境で勉強を続けられるよう、教育分野などの支援を続けます。
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急ピッチで建設が進められる仮設教室
(新規難民の大量流入に対応するため、9月に新設されたカウルグスク難民キャンプにて)
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写真左:仮設教室に使用されるコンテナ(奥は現在使用中のテント教室)
写真右:仮設教室の完成を心待ちにしているという難民の女性と子どもたち
【PWJのシリア難民支援】
2012年11月~:イラク北部・クルド人自治区のドミズ難民キャンプでシリア難民支援を実施。食料、衛生用品、灯油などの生活支援物資の配布をはじめ、2013年5月以降は、避難生活が長期化した難民を対象に雇用支援も行う。
2012年9月~:8月15日以降に急増した新規シリア難民に対し、ドミズ難民キャンプ外での支援を開始。
報道関係のみなさまにおかれましては、ご取材・報道をいただけますよう、お願い申し上げます。
本プレスリリースのPDFファイル
https://global.dev.peace-winds.org/PressRelease/20131023Syria.pdf
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2013.09.03 増え続ける新規シリア難民に対応するため、イラク北部で食料配布を開始
2013.08.06 シリア危機シンポジウムのご報告
2013.02.22 増え続ける難民にさらなる支援を
2012.12.20 厳しい冬を超えるために
2012.11.02 支援準備を開始
本件に関するお問い合わせ先
ピースウィンズ・ジャパン コミュニケーション部広報担当
pr@peace-winds.org

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