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私たちの活動

【シリア難民支援】学校保健プログラムの報告

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は2014年3月から2015年1月までに、イラク北部に位置するクルド自治区ドホーク州、アルビル州およびスレイマニア州のすべてのシリア難民キャンプにおいて、眼科検診や聴力検査といった学校保健プログラムを実施しました。
眼科検診については、まず、視力検査を行い、視力が低いとわかった生徒には精密検査を行いました。視力補正が必要と判定された生徒には、一人一人に合うデザイン・機能を備えた眼鏡を選び、配布しました。

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一次検診の視力検査の様子
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写真左:眼鏡を受け取るために並ぶ生徒ら、写真右:眼科医による精密検診を受ける生徒ら

眼鏡を受け取った生徒たちは、生まれて初めて眼鏡をかけます。かけ慣れないせいなのか、最初は表情が暗くなる生徒もいましたが、すぐにいつも通りの明るい笑顔になり、戻っていきました。また、精密検査の結果、何らかの目の疾患を持つ可能性が高いと判明した生徒については、病院に行って検診を受ける必要があることを、医師から生徒の保護者に説明しました。

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検査結果について生徒の母親に説明する医師

また、聴力検診では、聴力の弱い生徒に精密検査をし、補聴器を提供しました。今回検診を受けたサファちゃん(12才)は、生まれつき聴力が弱く、そのせいか、あまりしゃべらず、恥ずかしがり屋の女の子でした。しかし、補聴器を我々から受け取った後は、音が良く聞こえるようになったからか、はじけるような笑顔を見せてくれました。

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写真左:検診を受けるサファちゃん、写真右:補聴器を渡すため、サファちゃんが住むテントを訪問した医師
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補聴器を受け取った生徒

このプログラムは、現地の保健局や病院関係者、関係NGOの協力の下で行われ、合計735人の生徒に対して眼鏡を、また19人の生徒に対して補聴器を提供しました。その他にも、シラミ対策用シャンプーの配布などさまざまな取り組みを行ないました。
2015年度は、イラク国内の情勢により、普段住んでいた町から避難を余儀なくされているイラク人 (国内避難民) の生徒にも、健診対象の範囲を広げ、同様のプログラムを継続していく予定です。1人でも多くの生徒が快適な日常生活や学校生活を送るため、PWJは必要な支援を継続しますので、引き続き、皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。
※本事業は、ジャパン・プラットフォームからの助成金や皆さまからのご寄付により実施しています。
報告:イ・チャンウ(イラク駐在員)

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