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私たちの活動

悪路、悪路、また悪路で、現場アクセスにも苦労

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は2004年から、リベリア・ロファ州で帰還難民支援を続けています。現在、雨期も終わりに近づいてきましたが、それでもまだまだ雨が降り続いています。雨期には、未舗装道路しかないロファ州内の各道路は、あっという間に悪路に変わり、木陰に当たる部分や、勾配のある坂等は、とくに要注意です。前の車両が道を明けるまで立ち往生したり、何時間もかけて事業地近辺までたどり着きながら、また戻って翌日出直しという事態も続いています。

車両を救出しているところ

車両を救出しているところ
(C)PWJ

雨が降って多量の雨水が流れ、水分を含んだ土壌が乾く間もなく、そこを通る商業トラックなどが滑りやすい路面を車輪を大回転させて路面がどんどん削ってゆき、柔らかい地層が露出。これで悪路の完成です。

たっぷり水分を含んで、液体状になってしまった道路

たっぷり水分を含んで、液体状になってしまった道路
(C)PWJ

いつもの年だと、ロファ州内を走る主要幹線は、国連治安維持軍により修繕されてきました。しかし2009年は、国連の事業縮小を受け、十分な道路補修が行われないまま、雨期に突入してしまいました。ヴォインジャマ市からフォヤ郡方面へ至る主要道路は、いたるところで道路が不通になり、フォヤ郡やその間のコラフン郡で建設事業を展開しているPWJにとっては、事業を進めていく上で大変深刻な問題となっています。
乾期だと2時間で往復できた最も近い現場に行くのも、今は1日がかりの移動です。この移動も必ず2台以上の車両が一緒でなければなりません。1台が泥土の中で立ち往生しても、もう1台がそれを引っ張りあげて救出するためです。他団体の車両を助けたり、またこちらが助けられたりの繰り返しです。

道路掘り返している場面

道路掘り返している場面
(C)PWJ

それでも、事業地にたどり着ければ運のいい方で、行きは大丈夫だった道路が、帰りは他の商業車やNGO、国連関係車両が道の真中で立ち往生して道路をふさぎ、そのためこちらも1晩、前の車両が道を明けるまで立ち往生ということも頻繁に起こっています。

車両救出のために道路を掘り返すPWJスタッフ

車両救出のために道路を掘り返すPWJスタッフ
(C)PWJ

雨期が明けるまで、あとしばらくの間はこういう状況のもとで事業を進行させなくてはなりません。出勤すると天気の話ばかりし、空を見上げてはため息をつく日々が続いています。それでもPWJスタッフはへこたれずに、毎日毎日、車に資材を積んで、運試しのような移動を続けています。

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