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私たちの活動

【バングラデシュ】リハビリテーションの専門家によるワークショップ ―「地域に住む人が身体を動かせるようになったら私たちも嬉しい」を目指して―

難民キャンプでは一部の難民がボランティアとして工事やごみ集め等の役割を担っています。ピースウィンズでもコミュニティボランティアが活動しており、彼らによって医療情報の提供や妊産婦健診の必要性を啓発できるよう、コミュニティボランティアの知識向上に力を入れています。各家庭を訪問して健康相談にのったり、診療所へ行くことに馴染みのない難民のサポートをするのもコミュニティボランティアの役割です。同じ立場であり、同じ地域に住む難民同士の方が相談しやすいこともあるのです。

今回、日本から派遣したリハビリテーションの専門家が難民キャンプとその周辺のホストコミュニティのコミュニティボランティアを対象にワークショップを実施しました。加齢や怪我、病気などにより身体が不自由になってしまった障害者や高齢者が少しでも身体を動かせるように、さらに悪くならないように、皆で熱心に学んでいきます!

今回、日本からはるばるバングラディシュのコックスバザール難民キャンプに来訪しワークショップを実施したリハビリ専門家は、J-Workoutの浅見さんです。

運動方法を学ぶボランティア

まずは、ストレッチや身体の関節の可動域を広げるための簡単なエクササイズ。それから、筋肉を鍛えるためのエクササイズも。それぞれの動きで、身体のどの部分を伸ばしているか、使っているかを意識して学んでもらえるよう専門家から熱心な声がけや説明がありました。

また、現時点での運動能力を評価する方法も学びました。歩幅を測定することで、下肢の筋力・バランス能力・柔軟性などを含めた歩行能力を総合的に評価できます。

歩幅を測定し、歩行能力を評価する方法を学ぶ

午後は、車椅子の正しい扱い方を体験しながら学びました。数人がかりで持ち上げなくても、実はもっと楽に車椅子に乗った人を移動させる方法があると知り、コミュニティボランティアたちにとって新しい学びとなったようです。

一人の介助者による、車椅子で階段を上がる方法を学ぶ

そして最後はグループワーク。この日習った運動方法を選び、実際にお年寄りや身体の不自由な人に教えられるよう発表しました。それぞれの運動の目的や、より効果をあげるための注意点を堂々と発表しているコミュニティボランティアもいました!発表をすると、学んだことが知識に残りやすいですよね。

グループごとに1日の学びを発表

丸一日、熱心に学んだ避難民とホストコミュニティのコミュニティボランティアたち。専門家が「今日はこんなに真剣に参加してくれてありがとうございます。」と伝えると、「わざわざ日本から来て私たちにこんなにたくさんの知識を教えてくれてありがとうございます。地域に住む人が身体を動かせるようになったら私たちも嬉しいし、その人もいろいろな作業が出来るようになれば、そこに住む地域の皆にとっても良いことです。頑張ってもっと練習します。」とある避難民コミュニティボランティアが伝えてくれました。

本事業はジャパン・プラットフォームからの助成金や個人・法人の皆さまによるご寄付金により実施しています。引き続き、皆さまからの温かいご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

ワークショップの様子はこちら

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