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私たちの活動

【モザンビーク】再びサイクロンで被災!緊急支援を開始しました

サイクロン・イダイによる被災からおよそ2年が経とうとしていた2021年1月23日、PWJが支援活動を続けているソファラ州は再び大規模サイクロン(エロイーズ)の被害に遭いました。


被災から10日後、浸水したままの道

 


倒壊した家屋の家主の女性

 


被害が大きかった地域(ソファラ州ブジ郡)の場所

 

モザンビークの1月は雨期であるため、サイクロン・エロイーズ直撃前から、ソファラ州では集中豪雨が起きており、河川は既に増水していました。
 


サイクロン・エロイーズ直撃前から平地が川のように浸水している

 

サイクロン・イダイの辛い被災経験があるソファラ州は、サイクロン・エロイーズ襲来前から、厳重な警戒態勢でした。
銀行や商店のガラス戸には板が貼られ、家屋の屋根には土のうが積まれていました。スーパーマーケットでは、多くの人が水やパンを買い込む姿が見られました。公共交通手段は1月22日の午後から運休、企業も就業時間を短縮するといった対策が見られました。
 
1月22日の午後から雨が降り始め、夜になると雨風が強くなり、停電が起こりました。1月23日未明には、雨が窓を叩く音で眠れなくなりました。風はとても強く、南から風が吹いたかと思うと、今度は北から突風が吹いていました。
 
朝になると、停電のほか、携帯電話の電波がなくなり、電話が使えない状況でした。PWJの事務所でも、窓の隙間から雨風が入り、事務所の床が水浸しになる被害がありました。外の道路では、折れた木々の枝が散乱していました。農村部では洪水被害や家屋の倒壊が多く発生しました。
 


農村部の倒壊した家屋

 


道がぬかるみ、未だアクセスが困難な地域もある

 
サイクロン・エロイーズにより、2021年1月28日時点で61,587世帯、314,369人が被災したと報告されています。そして、ソファラ州では30か所の一時避難所(Accommodation Center)が開設され、約19,000人が避難しています(出典:INGD, Ponto de situação: Ciclone Tropical Eloise (28 de Janeiro 2021)。一時避難所では多くの人が集まって生活しているため、新型コロナ感染症の感染予防も目下の課題となっています。
 
モザンビーク政府は、被災者が安心して暮らせるよう、高台の地域を再定住先として選定し、被災者の移住に向けた準備・調整を行っています。しかし、再定住先となる場所は、今まで人が住んでいなかった藪や農地であるため、被災者が移住できるよう、引き続き支援が必要です。
 


一時避難所として小学校が開放。ここでの食事は1日1回の炊き出しのみ。

 


中学校の敷地に立ち並べられるテント

 
PWJはスタッフ及び被災者の新型コロナ感染症予防対策に努めながら、被災した人々の支援を続けています。
 
 
※本事業は、ジャパン・プラットフォームの助成金と皆様からの寄付によって行われています。継続的な支援を実施するために、皆さまからの温かなご支援・ご協力をお願い申し上げます。

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