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私たちの活動

【スリランカ】広島の神石高原町で有機農業研修

こんにちは!
農業支援を行うスリランカ事業本部担当の松永と本部副担当の谷口です。
 


松永(写真の右側)と谷口(左側)

 
スリランカ事業では有機農業研修と農業用井戸、用水路や小規模貯水池の修繕等を実施していますが、実は私たちは最近本部担当になりたて&農業知識も経験もないド素人。そのため、有機農業に関する知識や経験を身につけるために、農業研修に参加しました。
PWJ本部事務所のある広島県神石高原町を皆さんはご存知ですか? 豊かな自然に囲まれたとても良いところです。この町には持続可能な農業に取り組み、この神石高原町を全国的に知られる有機農業の拠点にすべく意欲的に活動されている有機農場「TANABE FARM」という素晴らしいところがあります!今回はそこに1週間の農業研修に参加させていただきましたので、ご報告します。
 
 


田邊さん(写真の左側)から講義を受ける様子

 
TANABE FARM(https://www.tanabefarm-organic.com/)代表を務める田邊真三さんは、当団体のスリランカ事業の有機農業専門家としてスリランカに4度も赴いて現地で指導下さり、また幾度となくスリランカの農家研修生を受け入れてくださっている方でもあります。(田邊さんがスリランカで行った研修に関する過去の記事はこちら)
 
研修では、鉢上げ、野菜の収穫、梱包、堆肥散布作業など農家の方々が行う作業を体験させていただき、有機農業の大変さをほんの少しだけ肌で実感することができました。
 


鉢上げの様子

 


畝と畝の間に雑草が生えてこないようにコーヒーのかすを散布する様子

          
研修中は、田邊さんの有機農法について熱い思いを伺う機会もたくさんありました。その中で、「有機農業とは、身の回りにあるものだけを使って行う農業であって、決して特別なものではありません。」「有機農業とは、原点に戻る。つまり自然に任せるだけでよいのです。野菜に天敵である虫がついてしまったら、その虫の天敵に任せるだけでよい。ある意味、人間が手をかける必要はないと思っていますし、ちょっとした自然の原理を知ることで誰でも有機農業はできると思っています。」という田邊さんの言葉がとても印象的でした。
 
研修最終日は、TANABE FARMから野菜や卵を共同購入されている「かたつむりの会」の皆さんと交流する機会をいただきました。かたつむりの会員の方々は、週に一回各地域でまとまって有機野菜を購入し、下の写真のようにみなさんで各家庭に配分するそうです。
 


均等に配分できるように卵を計量する様子

  


新鮮な有機野菜!みずみずしい!

  
突然の訪問にもかかわらず、どの地域の方々も私たちを温かく迎えてくださり、また、コロナ渦において、このようにご近所の方と定期的に集まる機会の大切さを語ってくださいました。
印象的だったのは継続年数が何十年となられる会員の方がいらっしゃったこと。
「野菜は皮をむかずに食べられる!」「卵の黄身が自然な色」など、皆さんかたつむりの会を継続される魅力を口々に語ってくださいました。お年寄りからちびっ子まで、世代を超えて、TANABE FARMの有機野菜や卵が愛され、皆さんの健康とコミュニティを支えていることを深く実感しました。
 
本研修を受ける以前は、「有機農業=化学肥料を使わない、身体にやさしい、手の込んだ、ちょっと価格の高い」というイメージを漠然と抱いていまし。しかし、田邊さんはじめTANABE FARMの従業員の方と共に農作業を体験し、その野菜を実際に購入しているかたつむりの会の皆さんとの交流を通して、有機農業は人にも環境にもやさしい、自然資源を大切にできる持続可能な農法であると身をもって実感できたことが大きな学びになりました。
 
ここでの学びにとどまらず、今後も有機農業の勉強を積極的に行いながら、日本からスリランカ事業のサポートに励んでいきたいと思います。

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