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私たちの活動

【ウクライナ危機】「涙が止まらない」

ロシア軍によるウクライナへの軍事侵攻が始まってから1年が経ちますが、東部や南部の一部地域では、激しい戦闘が続く中に、今も多くの人々が暮らしています。ピースウィンズは、2022年6月より、現地提携団体Vostok-SOSとともに、支援が必要な人々が安全な場所に避難できるよう活動を展開してきました。
 
危険な地域に残っている人々には、これまで避難しなかった理由がそれぞれあります。たとえば、安全に移動できるか不安だったり、必要な費用を工面できなかったり、障害や持病があるなど身体的な理由等で長い移動が難しいこと、また故郷から離れたくないという人もいます。
 
多くの人々が葛藤を抱えて暮らしてきました。その中のおひとり、より激しい攻撃の可能性が心配された2月24日(1年前にロシアが軍事侵攻を始めた日)を目前に、避難を決意したオーリャさん(仮名)の声をお届けします。
 
オーリャさんは、1940年に生まれ、第二次世界大戦を経験しました。そして今、激戦が続くドネツク州から逃れ、国内避難民となりました。避難をサポートするために駆け付けたVostok-SOSのチームに、「ずっと涙が止まらないの」と語ったそうです。
 


ドネツク州から避難したオーリャさん(仮名)©Vostok-SOS

 
「住み慣れた土地を離れることが怖くて、涙が出たの。
そして、留まることも怖くて、涙が出たの。
(退避支援チームが待つ集合場所まで電車で移動した際に、)電車から降りるのが怖くて、涙が出たの。
迷子になるのではないかと怖くて、涙が出たの。
誰も待っていなかったらどうしようと怖くて、涙が出たの。
誰も自分を必要としてくれないのではと怖くて、涙が出たの。
(退避支援チームに会って、)ほっとして、涙が出たの。
(息子が待つ町に向かい、)自分を必要としてくれる人がいて、嬉しくて、涙が出るの。」
 
ピースウィンズは、オーリャさんのように戦禍に苦しむ人々の心に寄り添いながら、ウクライナの提携団体とともに、これからも支援を続けてまいります。
 

 
本事業はジャパン・プラットフォームの助成金を活用して実施しています。
 

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