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【ウクライナ】我が子を助けるために戦時のウクライナへ来たのに──爆撃を受けた乳幼児と母親たち

ロシア軍に空爆されたオフマディット小児病院は、国内最大の小児病院ということもあり、がんや心疾患など症状の重い子どもたちが多数入院していました。攻撃があった日は、集中治療室(ICU)に乳幼児を含め12人の患者がおり、担当医師とともに全員近くの循環器・心臓外科センターにICUに移送されました。そのうちの一人は、当時手術を受けている真っ最中でしたが、爆風で手術室にホコリが入ってきたため、急きょ胸を閉じて手術を中断しました。現在は転院先の病院で治療を受けており、数日後には再び手術を受けられることになりました。

手術中に攻撃を受けた乳幼児とその母親

オフマディット小児病院には、自国で必要な治療を受けることができない外国人も入院していました。隣国モルドバから来ている小児患者の母親は、ウクライナは戦時中で危険と隣り合わせではあるものの、モルドバでは心臓の専門治療が受けられないことから、子どもの命を助けるためにキーウまで来たと話していました。今回の小児病院に対する攻撃は、そういった子を思う親の気持ちを踏みにじる行為であり、断じて許されるものではありません。

モルドバから心臓治療のためにウクライナに来た乳幼児とその母親 

ピースウィンズは14日、転院先病院で保護者や医師から支援ニーズについて聞き取りを行いました。その結果を踏まえて、今後子どもたちと病院に支援物資を届けることとしています。

転院した小児患者がいるICUの説明をするオフマディット小児病院から来た医師
転院患者を受け入れているキーウ市内の循環器・心臓外科センター

ピースウィンズは、被害を受けた子どもたちが必要なケアを安心して受けられるよう、現地での支援活動を続けていきます。

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